今日は紅葉を見に山口市阿東の長門峡(ちょうもんきょう)に行きました。
長門峡は山口市阿東から萩市川上までの続く渓谷で阿武川沿いの
遊歩道から雄大な岩々とこの時期の紅葉が見れる人気のスポットです。
トレッキングするにも良いので朝早くから出かけましたが、
到着すると「熊が出現したらしい」と何やら怪しい雰囲気です。
それでも気にしないで遊歩道を歩き始めたら、向こうから
皆が戻ってきて「このずーと先で熊を見たから危険だから
行かないほうがいいです!」とのこと。
どうしようか迷っていたら、警察の人が走ってきて
「熊が出たので入場(山)禁止となりました!戻ってくださ~い」
「うそ~」ここまで来たのに・・・
まぁ熊と万が一遭遇して、あの手でが「がぁ~」とやられたら
一撃で顔がなくなりそうだし、嫁さんもビビってるので中止にしました。
行ければこんな綺麗な場所なんです(何年か前に行った時の写真です)
このままでは終われないので隣の県「島根県」の小京都「津和野」に行くことに
ここから津和野は隣の県と言っても実はとても近くて30分位で
着きます。
まぁ紅葉が見れれば良いわけで、ついでに鯉でも見てくるかということになり
車を飛ばします。
津和野は江戸時代、津和野藩の城下町として栄えた町です。
白壁と掘割を優雅に泳ぐ鯉に心が癒されます。
殿町通りは今イチョウがまっ黄色で素敵です
このイチョウの中、鯉を見ながらぶらぶらと歴史探訪です
森鴎外や西周(明治に活躍した哲学者らしい)など数多くの優れた人材を
輩出した藩校「養老館」です
掘割の鯉は子供達の人気者です
津和野カトリック教会です
この中の資料館で江戸時代に禁止されたキリスト教の信者「キリシタン」
の悲惨な状況を少し勉強しました。
キリシタンと言えば長崎県の島原を思い出しますが、幕府はあまりにも
島原にキリシタンが多いので、細かく分けて他県に移動させます。
島原からここに移ったキリシタンたちは少ない仲間で助け合いながら
自分達の信仰を守ろうとします。
お菓子を見せてキリシタンをやめれば「これをすぐにあげるよ」
と目の前に見せる代官に「うん」といわずに餓死する子供達。
身動きとれない小さな牢に閉じ込めて食事も与えられず死んでいく仲間
真冬の池に何時間も入れてその後、火であぶる拷問等々。
それでも死ぬことを恐れずに信仰をつらぬく信者たちです
いつの日も人間は残酷なことをしますね~
その後、津和野に入ると山の上にど~んとすわっている
「太鼓谷稲成神社」に行きます。
本殿まで下から1000本ある鳥居をくぐりながら263段の
階段をあがります。
日本五大稲荷のひとつで唯一「稲荷」を「稲成」と表されます
願望成就されるとのことで、商売されている企業の奉納がとても多いの
には驚きます。
もっとびっくりしたのは賽銭箱。1000円札だらけで
硬貨をいれるのをためらったくらいです(笑)
初詣でも お札なんか入れたことがないのに・・
きっと商売や会社を経営してる人のお参りが多いのでしょう。
紅葉もなかなか綺麗たったので足を延ばしたかいがありました。
これも熊さんのおかげですか・・
帰りには、ここ津和野の有名のお土産「源氏巻」(あんをカステラでくるんだ
ような食べ物)を買て帰りました。
天気がイマイチでしたが「ほっと」させてくれる津和野町でした。